むとう内科・外科・胃腸科

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風邪、咳、腹痛、胃痛、胸やけ、下痢、嘔吐、便秘、花粉症などの日常的な疾患、インフルエンザなどの感染症、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病、また睡眠時無呼吸症候群なども診療させていただいております。「何となく調子が悪い」「どこを受診したら良いか分からない」時にもお気軽にご相談ください。
必要に応じて専門治療を行う近隣医療機関に紹介させて頂く場合があります。

 

 

高血圧症

高血圧は、放置すると命に関わる病気を引き起こす危険な病気です。しかし多くの人は自覚症状がほとんどないため、放置しがちです。近年、高血圧治療薬は血管の保護効果や他の生活習慣病予防効果も期待できることが明らかになってきました。この記事では、高血圧治療薬の種類・効果・副作用・服用方法・注意点などを詳しく解説します。高血圧治療薬の正しい理解と適切な服用は、健康な生活を送る上で非常に重要です。自身の健康状態について疑問があれば、お気軽に当院にご相談下さい。

【高血圧治療薬の種類と特徴】

高血圧治療薬には、たくさんの種類があることをご存知ですか? 高血圧は、血管に高い圧力がかかっている状態です。 これは長い間放置しておくと、血管を傷つけ動脈硬化を引き起こすリスクがあります。 動脈硬化はさまざまな病気を引き起こす原因となるため、高血圧は早期に治療することが大切です。そこで高血圧治療薬が登場します。 高血圧治療薬は、血管にかかる圧力を下げることで、動脈硬化の予防や改善を目的とした薬です。 一口に高血圧と言っても、その原因や症状は人それぞれ違います。 そのため高血圧治療薬も、一人ひとりの患者さんの状態に合わせて最適なものが選ばれます。 ここでは高血圧治療薬の種類と特徴について、わかりやすく解説していきます。

●降圧効果のある主な高血圧治療薬

高血圧治療薬は、大きく分けて以下の7つの種類に分類されます。それぞれ作用機序が異なり患者さんの体質や他の病気、薬との飲み合わせなどを考慮して処方されます。錠剤・カプセル剤・散剤など、薬の形も様々です。

1.カルシウム拮抗薬:血管の壁にはカルシウムチャンネルと呼ばれる小さな門があり、ここを通ってカルシウムイオンが出入りすることで血管は収縮したり弛緩したりします。カルシウム拮抗薬はこのカルシウムイオンが血管の壁に入っていくのをブロックすることで、血管をリラックスさせて広げ血圧を下げます。血管を広げる作用があるので、狭心症や心筋梗塞などの心臓病の予防にも効果が期待できます。

2.ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬):アンジオテンシンIIは、血管を収縮させるホルモンです。ARBはこのアンジオテンシンIIが血管にくっつくのをブロックすることで、血管の収縮を抑え血圧を下げます。腎臓を保護する効果や、糖尿病によって腎臓の機能が低下してしまう糖尿病性腎症の進行を遅らせる効果も期待できます。

3.ACE阻害薬:アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、アンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する酵素です。ACE阻害薬はこのACEの働きを阻害することで、アンジオテンシンIIの産生を抑え血管を収縮させにくくすることで血圧を下げます。腎臓を保護する効果や、糖尿病性腎症の進行を遅らせる効果も期待できます。

4.α遮断薬:交感神経は心臓を興奮させたり、血管を収縮させたりする神経です。α遮断薬はこの交感神経の働きを抑制することで、血管を拡張させて血圧を下げます。前立腺肥大症の患者さんにも使用されることがあります。排尿困難を改善する効果も期待でき、夜間頻尿に悩まされる患者さんにも処方することがあります。

5.β遮断薬:β受容体は心臓や血管などに存在し、交感神経から放出される神経伝達物質を受け取る場所です。β遮断薬はこのβ受容体をブロックすることで、交感神経の働きを抑え心拍数を減らしたり心臓の収縮力を弱めることで血圧を下げます。狭心症や心筋梗塞などの心臓病、不整脈の治療にも用いられます。動悸や息切れを改善する効果も期待できます。

6.利尿薬:尿の量を増やすことで体内の余分な水分や塩分を排出することで血液量を減らし、心臓の負担を軽減することで血圧を下げます。むくみの改善にも効果があります。心臓や腎臓の病気でむくみがある場合に効果が期待できます。

7.中枢性作用薬:脳内の交感神経中枢に作用し、交感神経の働きを抑えることで血圧を下げます。

薬の種類 作用機序
カルシウム拮抗薬 血管平滑筋へのカルシウムイオンの流入を阻害し、血管を拡張させる
ARB アンジオテンシンII受容体を阻害し、血管収縮やアルドステロン分泌を抑制する
ACE阻害薬 アンジオテンシン変換酵素を阻害し、アンジオテンシンIIの産生を抑制する
α遮断薬 α受容体を遮断し、血管収縮を抑制する
β遮断薬 β受容体を遮断し、心拍数や心収縮力を抑制する
利尿薬 尿細管での水分の再吸収を抑制し、尿量を増加させる
中枢性作用薬 脳内の交感神経中枢に作用し、交感神経の働きを抑える

●高血圧治療薬の副作用とリスクについて

高血圧治療薬は一般的に安全性の高い薬ですが、薬の種類や体質によっては副作用が現れることがあります。主な副作用としては、めまい・ふらつき・頭痛・動悸・咳・むくみ・便秘・下痢・吐き気・倦怠感・発疹などがあります。 特に降圧作用の強い薬を使った場合や、治療開始直後には立ちくらみなどが起こりやすく注意が必要です。 また、まれに肝機能障害や血管浮腫といった重い副作用が現れることがあります。息苦しさ・顔や喉の腫れ・発疹・全身のかゆみなど、アナフィラキシー症状が出た場合は直ちに医療機関を受診してください。重い副作用は、早期発見・早期治療が重要となります。副作用が気になる場合は、自己判断で服用を中止せず必ず医師に相談しましょう。

〈代表的な副作用〉

めまい・ふらつき 血圧が急激に下がってしまうことにより、起こることがあります。特に服用開始直後や増量した際に起こりやすいです。
立ちくらみ 起立性低血圧といって、急に立ち上がった際に血圧が一時的に低下することで起こります。
ACE阻害薬で起こりやすい副作用です。空咳が続く場合は、医師に相談しましょう。
むくみ 足首や顔、手などにむくみが現れることがあります。
だるさ・疲労感 体がだるく感じたり、疲れやすくなったりすることがあります。
便秘 腸の動きが抑制されることで起こることがあります。

●高血圧治療薬の選び方とポイント

高血圧治療薬は、患者さんの年齢・性別・合併症・生活習慣・他の薬との飲み合わせなどを考慮して医師が選択します。例えば糖尿病の患者さんには腎臓保護作用のあるARBやACE阻害薬が処方されることが多く、高齢者の患者さんには副作用の少ないカルシウム拮抗薬や利尿薬が処方されることが多くあります。 また若年者で交感神経が活発になっていると考えられる患者さんには、β遮断薬やα遮断薬を処方することもあります。高血圧治療薬は多くの場合、1種類では十分な効果が得られないため2種類以上の薬を組み合わせて使用します。 例えば作用機序の異なる薬を組み合わせることで、少ない量で効果を高め副作用を抑えることができます。自己判断で薬を変更したり、服用を中止したりすることは大変危険です。 医師の指示に従って、正しく服用することが大切です。

●高血圧治療薬の服用方法と注意点

高血圧治療薬は、慢性的に高い血圧を正常な範囲に近づけるために処方される薬です。高血圧は自覚症状が出にくいため健康診断などで指摘されても、薬を飲み続けることに抵抗がある方もいるかもしれません。しかし高血圧を放置すると、心臓病や脳卒中・腎臓病といった深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。高血圧治療薬はこうした合併症を予防し、健康な状態を保つためにとても重要な役割を果たします。

●高血圧治療薬の服用方法とタイミング

高血圧治療薬は薬の種類や患者さんの状態に合わせて、医師が適切なものを選び服用方法を指示します。基本的に、処方された回数とタイミングを守って服用することが大切です。毎日決まった時間に服用することで、血中濃度を安定させ効果を持続させることができます。例えば「朝起きたらすぐに服用する」「毎食後30分以内に服用する」「寝る前に服用する」など、生活リズムに合わせた服用方法を医師と相談して決めましょう。自己判断で服用を中止したり、回数を変更したりすると血圧が不安定になりかえって危険な状態になる可能性があります。

●服用時の注意点

高血圧治療薬は、水かぬるま湯で服用するのが基本です。お茶やジュース・牛乳などで服用すると、薬の効果が変わってしまう可能性があります。またグレープフルーツジュースは、一部の高血圧治療薬の代謝に影響を与え副作用のリスクを高めることが知られていますので、一緒に摂取するのは避けましょう。

●高血圧治療薬の長期服用による生活への影響

高血圧は多くの場合、自覚症状がないまま進行し放置すると動脈硬化を進行させてしまいます。そのため高血圧と診断された場合は、長期間にわたって薬を飲み続けながら血圧をコントロールしていく必要があり患者さんの生活にも影響を与える場合があります。

●食事療法や運動療法の必要性

高血圧治療薬を服用していても、食事療法や運動療法など生活習慣の改善は非常に重要です。薬の効果を最大限に引き出し合併症を予防するためにも、減塩を心がけバランスの取れた食事を摂り適度な運動を継続するようにしましょう。

●定期的な検査の重要性

高血圧治療薬を服用している間は、定期的に血圧やその他の健康状態をチェックする必要があります。医師の指示に従って、定期的な検査を受け、健康状態を管理しましょう。血圧や血液検査の結果によっては、薬の種類や量の調整が必要になることもあります。

●服薬忘れへの対策

服用を忘れた場合は、思い出した時にすぐに服用しましょう。ただし、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばし次の服用時間に通常通り服用してください。2回以上連続して服用を忘れた場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してください。

【近年の研究と情報】

高血圧治療は、毎日の薬との付き合いが欠かせません。 「新しい薬が開発されたって聞いたけど、私の薬はどうなの?」 「最近テレビで見たんだけど、高血圧の薬って他の病気にも効くの?」 こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか? ここでは高血圧治療薬に関する研究や、情報を皆さんが日頃感じている疑問を解決する形でわかりやすく解説していきます。

[高血圧治療薬の服用による合併症リスクの低減効果に関する情報]

高血圧治療薬をきちんと服用することで脳卒中や心筋梗塞といった、命に関わる重い病気のリスクを減らせることが最近の研究でより明確になってきました。例えば高血圧治療薬をきちんと服用していたグループと、服用していなかったグループを比較した研究があります。 その結果服用していたグループは服用していなかったグループに比べて、脳卒中のリスクが約40%も低かったという結果が出ています。これは高血圧治療薬が血管を広げて血圧を下げるだけでなく、血管の壁自体を丈夫にする効果も持っているためと考えられます。 血管を水道管に例えると水圧(血圧)が高いと水道管(血管)に負担がかかり、破裂しやすくなります。 高血圧治療薬は水圧を下げるだけでなく、水道管自体を丈夫にすることで破裂を防ぐ役割も果たしているのです。

[高血圧治療薬を服用することで予防できる生活習慣病についての新たな研究]

高血圧治療薬は高血圧の治療だけでなく糖尿病や脂質異常症といった、他の生活習慣病の予防にも効果があることが最近の研究で明らかになってきています。例えばある高血圧治療薬には、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを助ける効果があることがわかってきました。 このタイプの薬は、糖尿病の予防にも役立つと考えられています。また別の高血圧治療薬には、血液中の悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があるものもあります。 このような薬は、脂質異常症の予防にも効果が期待できます。

【高血圧治療薬の服用に関するガイドラインと推奨事項】

高血圧治療薬の服用に関するガイドラインは、世界中で行われている研究の結果などを元に定期的に見直されています。 ガイドラインでは患者さん一人ひとりの状態に合わせて、より適切でより安全な治療を行うことが重視されています。例えば高齢の患者さんや糖尿病などの合併症がある患者さんに対しては、より慎重に薬の種類や量を調整することが推奨されています。 これは高齢の方や合併症をお持ちの方は、薬の副作用が出やすかったり薬の効果が強く出すぎてしまう可能性があるためです。また最近では患者さんの生活習慣の改善をサポートすることも、高血圧治療において非常に重要視されています。 薬だけに頼るのではなく食事や運動などの生活習慣を見直すことで、より効果的に血圧をコントロールし合併症のリスクを減らすことができるからです。

【まとめ】

高血圧治療薬は種類が多く、それぞれ効果や副作用が異なります。 カルシウム拮抗薬・ARB・ACE阻害薬・α遮断薬・β遮断薬・利尿薬・中枢性作用薬など、患者さんの状態に合わせて最適な薬が選ばれます。副作用には、めまい・ふらつき・頭痛・動悸・咳・むくみなどがありますが、自己判断で服用を中止せず医師に相談することが大切です。近年の研究では高血圧治療薬は脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすだけでなく、糖尿病や脂質異常症の予防にも効果があることが示されています。 高血圧治療薬は適切な服用と生活習慣の改善により、健康な生活を送るための一助となり得ます。

 

脂質異常症(高脂血症)(高コレステロール血症)

血液中の脂肪分(LDLコレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールなど)が多い、または少ない状態のことを言います。
もともとは「高脂血症」と呼ばれていましたが、現在は「脂質異常症」の一部に含まれています。
血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が基準値より高すぎても、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低すぎても動脈硬化を引き起こす原因となります。脂質異常症は、自覚症状がないことが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれています。しかし、放置すると動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高くなります。そのため脂質異常症は危険なのです。実は推定患者数は220万人ともいわれており、年々数は増えています。

〈脂質異常症診断基準〉

LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dL 以上 高LDLコレステロール血症
120〜139mg/dL 境界域高

LDL

コレステロール血症

**
HDL

(善玉)コレステロール

40mg/dL

未満

HDL

コレステロール血症

トリグリセライド(中性脂肪)
150mg/dL

以上(空腹時採血

*

)

高トリグリセライド血症
175mg/dL

以上(随時採血

*

Non-HDL

コレステロール

170mg/dL

以上

non-HDL

コレステロール血症

150

169mg/dL
境界域高

non-HDL

コレステロール血症

**

*空腹時採血を原則とする。

  (10~12時間以上の絶食を「空腹時」とする。ただし、水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可とする。)

空腹時であることが確認できない場合を「随時」とする。
**スクリーニングで境界域高LDL-C血症、境界域高non-HDL-C血症を示した場合は、高リスク病態がないか検討し、治療の必要性を考慮する。

  • LDL-CはFriedewald式(TC-HDL-C-TG/5)(ただし空腹時採血の場合のみ)。または直接法で求める。
  • TGが400mg/dL以上や随時採血の場合はnon-HDL-C(TC-HDL-C)かLDL-C直接法を使用する。ただしスクリーニングでnon-HDL-Cを用いる時は、高TG血症を伴わない場合はLDL-Cとの差が+30mg/dLより小さくなる可能性を念頭においてリスクを評価する。
  • TGの基準値は空腹時採血と随時採血により異なる。
  • HDL-Cは単独では薬物介入の対象とはならない。

参考 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

●脂質異常症の症状

脂質異常症の初期段階では、自覚症状がないことがほとんどです。しかし、進行すると以下のような症状が現れることがあります。胸痛、息切れ、歩行障害、頭痛、めまい、手足のしびれ、これらの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

●脂質異常症の合併症

脂質異常症は、自覚症状がないことが多く、「サイレントキラー」とも呼ばれています。しかし、放置すると動脈硬化を引き起こし、以下の合併症のリスクが高くなります。

  • 虚血性心疾患

狭心症:胸痛、息切れなどの症状が現れます。

心筋梗塞:臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなり、死んでしまう病気です。突然の激しい胸痛、息切れ、動悸などの症状が現れます。

  • 脳卒中

脳梗塞:脳の血管が詰まり、脳の細胞が死んでしまう病気です。麻痺、言語障害、歩行障害などの症状が現れます。

脳出血:脳の血管が破れ、脳内に血液が流れ出す病気です。頭痛、嘔吐、意識障害などの症状が現れます。

  • 末梢動脈疾患

下肢虚血:足の血流が悪くなり、歩行痛や安静時痛などの症状が現れます。進行すると、壊疽や切断が必要になることもあります。

・その他

糖尿病:脂質異常症と糖尿病は互いに悪化させる関係にあります。

慢性腎臓病:腎臓の血管が傷つき、腎機能が低下する病気です。

●合併症のリスクを高める因子

脂質異常症の合併症のリスクを高める因子には、以下のようなものがあります。

  • 年齢: 年齢とともに動脈硬化が進行するため、合併症のリスクも高くなります。
  • 性別: 男性は女性よりも合併症のリスクが高い傾向があります。
  • 喫煙: 喫煙は動脈硬化を促進するため、合併症のリスクを高めます。
  • 高血圧: 高血圧は動脈硬化を促進するため、合併症のリスクを高めます。
  • 糖尿病: 糖尿病は動脈硬化を促進するため、合併症のリスクを高めます。

●脂質異常症の原因

脂質異常症の原因は、遺伝的な要因と生活習慣の要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。

遺伝的な要因

脂質異常症のリスクを高める遺伝子が存在します。遺伝的な要因で起こる「家族性高コレステロール血症」というものがあります。遺伝性ではないタイプの脂質異常症と比較してLDLコレステロールの値が著しく高く、動脈硬化が進行しやすいことが多いです。
血縁家族で脂質異常症や60歳未満などで心筋梗塞を起こした方がいる場合、家族性高コレステロール血症の可能性が高いです。受診の際には、家族歴も医師に伝えるようにしましょう。

生活習慣の6要因

①過食 ②運動不足 ③肥満 ④喫煙 ⑤アルコール摂取過多 ⑥ストレス

お腹の中に脂肪が蓄積される「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。生活習慣病と言われている脂質異常症。男性は若くても油断禁物で女性は更年期にあたる50歳前後から注意が必要と言われています。

●脂質異常症と診断されたらまず取り組むべきこと

  • 医療機関受診

脂質異常症を指摘されたら内科を受診し、専門家に相談する必要があります症状がないから大丈夫という油断は禁物です。

  • 禁煙

タバコはHDLコレステロールを減らすだけでなく、LDLコレステロールの酸化を促す作用があるため禁煙は重要です。酸化したLDLコレステロールは血管壁を傷つけて蓄積し、動脈硬化の直接的な原因にもなります。当院では禁煙外来も行っております。

・食生活の改善

・飽和脂肪酸(肉の脂身やバター、ラード、生クリーム等)を控える

・甘いもの、お酒、糖質の摂取量に気を付ける

・ビタミンC・Eを多く摂る

・魚、食物繊維、大豆食品を積極的に摂る

ということを意識しましょう。
中性脂肪が高い人は、甘いもの、アルコール、油もの、糖質等の摂取過多が原因であることが多いため、摂取量を見直すようにし、青魚を積極的に摂取するようにしましょう。

●脂質異常症の治療法

脂質異常症の治療法は、病型や症状、年齢、生活習慣などによって異なります。
脂質異常症の方は、基本的には当院では、月に1度の来院、約2ヶ月に1回の採血によるフォローをおすすめします。

  • 生活習慣の改善: 肥満解消、運動療法、禁煙、食生活の改善などが重要です。
  • 薬物療法: 生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合は、薬物療法が必要になります。

薬物療法においては、生活習慣によって様々な原因と様々な薬があります。当院では経験豊富な医師と管理栄養士が連携を取りながら、栄養指導も行い生活習慣の改善をサポートしたうえで、多くの種類の中からその人の状態に合わせた薬を処方し、ライフスタイルに合わせた治療を進めます。

脂質異常症は、早期発見・早期治療が重要です。 健康診断で脂質異常症を指摘されたり、気になる症状がある場合は、早めご相談ください。

●脂質異常症のよくある質問

Q脂質異常症の薬はいつから飲み始めますか?

A生活習慣の改善だけで血液データーが改善しない場合や、合併症がある場合などは、薬物療法が必要となります。

薬をいつから飲み始めるかは、医師の判断によって異なります。採血結果や、年齢、合併症の有無などを総合的に考慮して判断します。脂質異常症の薬は、長期にわたって服用する必要があります。服薬を中断したり、勝手に量を減らしたりすると、効果が低下したり、副作用が出たりする可能性があります。医師の指示に従って、正しく服用することが大切です。

Q脂質異常症の薬を飲み続けなければいけないのですか?

A一般的には、脂質異常症の薬は 一生涯服用する必要がありますが、減量・中止できる可能性もあります。

薬を飲み続ける理由

  • 脂質異常症は完治する病気ではない: 脂質異常症は、遺伝的な要因と生活習慣の要因が複雑に絡み合って起こる病気です。生活習慣の改善によって脂質値をある程度まで下げることはできますが、根本的な原因を治すことはできません。
  • 放置すると合併症のリスクが高まる: 脂質異常症を放置すると、動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞などの合併症のリスクが高くなります。
  • 薬物療法は脂質値を効果的に下げ、合併症のリスクを減らす: 脂質異常症の薬は、LDLコレステロール値や中性脂肪値を効果的に下げ、合併症のリスクを減らすことができます。

薬をやめるとどうなる?

薬をやめると、脂質値が再び上昇し、合併症のリスクが高くなります。

ただし、以下のような場合に限り、医師と相談しながら薬を減量・中止できる可能性があります。

  • 生活習慣の改善によって脂質値が目標値を十分に下回っている場合
  • 高齢で、薬の副作用が強く出ている場合
  • 他の病気で、薬の相互作用が懸念される場合

薬を減量・中止する場合でも、定期的に脂質値を測定し、合併症のリスクを監視する必要があります。

 

Q脂質異常症の食事療法について教えてください。

脂質異常症の食事療法は、脂質値を目標値に下げ、合併症のリスクを減らすことを目的としています。

食事療法のポイント

まずは、以下の3つのポイントを意識してください。

  1. 外食が多い場合は、脂質や塩分の量に注意する。
  2. ゆっくりとよく噛んで食べる。
  3. 規則正しい時間に食事をとる。

細かいポイントは以下の通りです。

  • 飽和脂肪酸を減らす: 肉類の脂肪、乳製品の脂肪、ココナッツオイルなどに多く含まれます。
  • コレステロールを減らす: 動物の内臓、卵黄、エビなどに多く含まれます。
  • 食物繊維を多く摂取する: 野菜、果物、きのこ、海藻などに多く含まれます。
  • 不飽和脂肪酸を適度に摂取する: 青魚、ナッツ類、オリーブオイルなどに多く含まれます。
  • 糖質の摂取量を控える: 白米、白パン、お菓子、ジュースなどに多く含まれます。
  • 塩分の摂取量を控える: 高血圧のリスクも高めるため、注意が必要です。
  • 適正体重を維持する: 肥満は脂質異常症のリスクを高めます。

Point

  • 主食は、白米よりも玄米や雑穀米を選ぶ。
  • 肉類は、赤身肉よりも鶏肉や魚肉を選ぶ。
  • 魚類は、青魚を積極的に摂る。
  • 野菜、果物は、1日350g以上を目標に摂る。
  • 乳製品は、低脂肪乳や無脂肪乳を選ぶ。
  • 卵は、1日1個程度に控えめに摂る。
  • オリーブオイルは、料理に活用する。
  • 水分を十分に摂る。

脂質異常症は、早期発見・早期治療が重要です。 健康診断で脂質異常症を指摘されたり、気になる症状がある場合は、早めご相談ください。

 

X線システム「AeroDR/unitea」

当院では、高画質で患者さんにも優しい最新のX線システムを採用しております。
従来機器よりも低被ばくにもかかわらず高画質なため、安心して検査いただけます。
また、撮影後は2~3秒で画像を確認できるためX線検査にかかる待ち時間も最小限にできます。

 

難しい病変も見つけやすく「Bone Suppression処理」

当院の胸部読影は、最新の画像処理技術を採用しております。
肺野内の鎖骨・肋骨を減弱させる新しい画像処理技術を駆使することで本来であれば骨と重なる難しい病変も見つけやすく、日々画像診断の精度向上に努めています。

外科・
整形外科・
リハビリテーション

外傷疾患(捻挫、打撲、切り傷、やけど)に対して傷の縫合や固定処置などを行っております。また肩こり、腰痛、膝の痛みなどの慢性的な疾患に対して各種機器を使用しての治療や針治療を行っております。
必要に応じて専門治療を行う近隣医療機関に紹介させていただく場合があります。

 

骨密度検査「Quick-DIP」

最新システムによるDIP法骨密度検査が可能です。
院内で「計測~測定結果のご説明」までを即日実施できますので結果通知のために別日にご来院いただく必要はございません。

 

低周波治療(SSP)

刺さない鍼(はり)治療として効果が期待できる低周波治療器です。筋肉や神経を刺激しコリや痛みを改善します。腕、肩、首などの比較的浅層の筋肉、神経を刺激する場合に用いられます。

※金属に敏感な方、違和感を感じられた方は、まれに、かゆみ・かぶれが生ずる場合がありますので、スタッフまでお気軽にお声をおかけ下さい。

 

干渉波治療(SEDANTE MYRIA)

2種類の低周波を干渉させることにより、より深部にある部位を治療することができます。ピリピリ感もありません。患部を4つの電極の交差部に位置させると最も治療効果が上がります。

※吸引パッドの痕がしばらくの間、残る場合があります。

 

中周波多目的治療器(ポラリス∞)

中周波は、低周波治療より高めの周波数を用いることによりピリピリ感が少なく、深部の筋肉を刺激することが可能です。
膝や肘などの関節の深部の痛みや筋力アップにも有効です。
リズミカルに次から次へと押し寄せる波のような刺激や、叩くような刺激が血流の増大と痛みの緩和を促します。

 

マイクロ波治療器(マイクロ)

マイクロ波により、他の治療器では届かない患部の深部まで集中的に温めることにより血行の改善や痛みの緩和を図ることを目的とした温熱治療器です。
※ネックレス、ラメ入りの服、電波時計、カイロ、シップは必ず外して下さい。

 

ウォーターベッドマッサージ器(アクアタイザー)

水圧刺激を使ってマーサージを行う医療機器です。
特徴として①刺激が優しい②深部にある筋肉までほぐせるなど、があります。

検査

血液検査、X線検査、エコー検査、心電図検査、骨密度検査、内視鏡検査等が可能です。
当院で行えない検査については近隣の専門医療機関をご紹介させて頂きます。

睡眠時無呼吸
症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、その名の通り、眠っている間に呼吸が止まる病気です。実は日本人の30〜60歳代の約7人に1人が無呼吸症候群を患っていると言われています。
医学的には無呼吸が、7時間の睡眠中に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
寝ている間に起こるので気づきにくいですが、以下のような自覚症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

  • いびき・無呼吸を指摘された
  • 睡眠時、むせることがある
  • 何度も目が覚める
  • 寝汗がひどい
  • 起床時の口の渇きがひどい
  • 起床時の頭痛・頭重感
  • 熟睡感がない
  • 日中強い眠気に襲われる
  • 寝ても疲労感が取れない
  • 夜間頻尿
  • インポテンツ(ED)

 

検査と治療法

 

睡眠時無呼吸症候群の検査

問診を行った上で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、まずは自宅での簡易検査を行います。
寝る前に貸し出した検査機器を手や鼻に装着していただきます。あとはそのままいつも通り睡眠をとり、翌朝検査機器を外せば検査は終了です。これにより、睡眠中の無呼吸がどの程度起こるのか、おおよその判定をすることが可能となります。
さらに精密検査が必要と判断された場合には、検査設備が整った施設へご紹介させていただくことも可能です。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療

「C-PAP」と呼ばれる鼻マスク型の機器を睡眠中に装着する治療を開始します。これは鼻マスクから気道へ空気圧を送ることで、気道の閉塞を防ぐ機器です。
なお、C-PAPに抵抗がある方に対してはマウスピースを装着する治療法を、肥満が原因と考えられる方にはダイエットを目的とした生活習慣を指導する方法もございます。まずはお気軽にご相談ください。

禁煙外来

喫煙をやめることは、健康に向かう大切な一歩です。当院では薬物療法による禁煙外来を行っております。禁煙プロセスをサポートし、新しい健康的な生活へのスタートを切るお手伝いをいたします。

保険適用の条件
  1. 健康保険等が適用される次の「禁煙治療を受けるための要件」4点を満たしていること。
    (1)ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上
    (2)1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上の方 ※注
    (3)すぐに禁煙したい意思がある
    (4)医師から禁煙治療についての説明を受け、その治療を受けることを文書により同意(サイン等)
    ※注 (2)の項目は35歳以上の方のみ。34歳以下の方はこの項目を満たさなくても保険適用となります
  2. (禁煙外来2回目以降の場合)前回の治療初診日から1年以上経過していること。

予防接種

インフルエンザ、コロナウィルス、肺炎球菌、帯状疱疹など、様々な予防接種を行っております。
また、各種診断書作成を行っております。詳しくはお問合せください。

 

インフルエンザ

インフルエンザ予防接種を開始します。年齢により接種期間等異なりますので以下、ご確認の上、ご来院ください。

🔷13歳~64歳まで:1回2500円(税抜)
〈接種期間〉令和7年10月1日〜

※16歳未満の方は保護者同伴でなければ接種できません
※中学生以上は1回(2回接種も可)
※受験生、介護職の方は2回接種をおすすめします

🔷65歳以上で広島市に住民登録のある方:1600円(税込。1回のみ)
〈接種期間〉令和7年10月15日~令和8年1月31日まで

 

🔸インフルエンザ問診票はこちら🔸

 

【ご予約について】
当院のインフルエンザ予防接種は、完全予約制ではありません。
診療時間内に随時接種いたしますが、ワクチン確保のため、御予約をお勧めします。
WEB予約、クリニック受付、もしくは、お電話(082-295-5850)にてご予約ください。

【接種当日の持ち物】
• 診察券
• マイナンバーカード/保険証など、住所・年齢が確認できるものをお持ちください。
• (事前にご記入頂ける方)インフルエンザ予防接種問診票
• (お持ちの方は)医療証
• (お持ちの方は)補助券

【副反応・リスク】
ワクチン接種後に注射部位の腫れ、発熱、倦怠感などがみられることがあります。通常は数日で改善しますが、強い症状が出た場合は速やかに医師へご相談ください。

【注意点・補足】
予防接種を受けてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまでに2週間~4週間程度かかり、その効果が持続する期間は約5ヶ月~6ヶ月間とされています。このため、インフルエンザが流行する期間(1~3月)の前に、10月頃から12月中旬までに接種を受けておくことをお勧めします。

健康診断

当院では、広島市がん検診、特定健康診査(元気じゃ健診)、雇入時健康診断、被爆者健康診断、被爆二世健康診断等行っております。
詳しくはお問合せください。

美容・疲労回復点滴 (自費診療)

美容・疲労回復 点滴/注射はビタミンCなどの美容成分を組み合わせて直接血管に注入する療法です。
体内に欠乏している栄養素を直接、細胞や組織に与えることができ、短時間で全身の新陳代謝が盛んになります。 美容とアンチエイジングの他にも、疲労回復や免疫力を高めるなどの体質改善にも効果的です。

 

初診料 2,500円 + 必要時採血(1,000円〜)
再診料 1,100円
にんにく注射 1,500円
スペシャルにんにく点滴 2,500円
二日酔い点滴 3,500円
疲労回復 3,500円
美白注射 2,800円
美白点滴 4,000円
美肌点滴 4,000円
美肌点滴+α 5,000円
スペシャル美肌点滴 6,000円

 

抜け毛・薄毛治療 (自費診療)

男性型脱毛症(AGA)

毛髪は一定の期間で生え代わります。この周期はヘアサイクル(毛周期)と呼ばれ、脱毛する3〜4ヶ月の〈休止期〉を経て、2〜6年の〈成長期〉で毛包が促進され、その成長がとまる2週間程度の〈移行期〉を迎え、再び〈休止期〉に移行します。

男性型脱毛症は、主に男性ホルモンであるジヒドロテストステロンが関係しています。ジヒドロテストステロンの影響で毛の生え変わりが早くなる(成長期が短くなる)ために(2〜6年➡︎数ヶ月〜1年)、毛包が十分に育つ前に毛髪が繰り返し抜けてしまい、その結果として毛包が小さくなります。これに伴い、頭頂部と前頭部の毛髪が細くなり、うぶ毛のような弱い毛髪となって脱毛します。また、発症には遺伝もある程度関係しているとされています。

当院での男性型脱毛症の治療は、まずは5%ミノキシジル塗布剤と内服薬(フィナステリド)の併用から開始します。毛髪治療は時間をかけて行うもので、治療効果が出るまでも時間がかかります。半年治療を継続し、効果の実感があればそのまま継続します。効果の実感がなければ、フィナステリドをデュタステリドに変換し治療を行います。デュタステリドの場合、頻度は低いものの勃起障害や乳房痛などの副作用があります。まずは副作用が少ない治療薬から開始します。

当院で使用するミノキシジル塗布剤はボズレーMX(アデランス: 薄毛治療のクリニック専用商品)で、休止期の毛包を活性化し、新しい毛の発毛を促進、さらに大きく成長することにより毛髪の成長を促します。結果、成長期の期間が延長され時間を延ばすことにより抜け毛の進行を防ぎます。

 

女性型脱毛症(FAGA)

女性型脱毛症は、男性型脱毛症とは異なり、原因が複雑で、女性ホルモンの変動などさまざまな要因が関与していると考えられています。ジヒドロテストステロンの影響については、男性型脱毛症ほど明確ではなく、十分に解明されていません。女性の場合、特に更年期に生じることが多いといわれています。

当院での女性型脱毛症の治療はミノキシジル塗布剤が主体となりますが、男性が5%製剤を使用するのに対して、女性は1%製剤を使用します。

当院で使用するミノキシジル塗布剤はボズレーMX(アデランス:薄毛治療のクリニック専用商品)で、休止期の毛包を活性化し、新しい毛の発毛を促進、さらに大きく成長することにより毛髪の成長を促します。結果、成長期の期間が延長され時間を延ばすことにより抜け毛の進行を防ぎます。

 

初診料 2,500円 + 必要時採血(1,000円〜)
再診料 1,100円
フィナステリド 7,000円
プロペシア 9,000円
デュタステリド 6,000円
ミノキシジル 男性用 6,000円
女性用 4,950円

 

コラム

かかりつけ医ってなに?①

当院は、みなさまの「かかりつけ医」でありたいと考えています。「かかりつけ医」とは、日本医師会によって「健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と定義されています。

もう少しかみくだいて説明すると、健康について何でも相談できる身近なお医者さんです。継続的に同じ医師が診療することで、体質やアレルギー、日頃の生活習慣、これまでにかかった病気などが把握しやすくなります。また体調の変化で気になることをお気軽に相談して下さることで、病気の早期発見や予防に繋がることも期待できます。

みなさまに「かかりつけ医」として利用していただくために、私たちは地域に根差し、この地域に住むみなさまのことを誰よりもよく知っている医療機関でありたいと考えています。どうぞお気軽にご相談ください。

 

かかりつけ医ってなに?②

前回は「かかりつけ医」についてご紹介しましたが、今回はどのようにしてみなさんに「かかりつけ医」として利用していただきたいか、その点をもう少し詳しくお話しします。

まず医療機関にはそれぞれ役割があります。大学病院などの大病院は大きな手術や緊急性の高い病気の治療、高度で専門的な検査などを行う病院です。一方、「かかりつけ医」は主に日常的な病気やけがの治療を行い、必要に応じて大きな病院へ紹介する役割を担っています。

そんな「かかりつけ医」の第一の仕事は、当院で治療できるのか、それとも大きなあるいは専門的な病院へ紹介すべき症状なのかを判断すること。判断するためにはみなさんの状態をトータルに把握することが何よりも大切です。私自身は専門の消化器外科だけでなく、内科的治療など多方面に渡る経験を積んで来ています。しかし、それだけでは十分ではなく、みなさんご自身からの体や生活に関する情報がとても重要です。

「こんなこと相談しても良いのかな?」と躊躇せず、些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

高血圧を甘くみないで① 2026年2月17日

今日は高血圧のお話です。

なぜ年齢とともに高血圧が増えるのでしょうか。一つは血管の弾力性が加齢により低下し、血圧が上がりやすくなるためです。日本は高齢化が進んでおり、75歳以上の人口が増加していることから、血圧に関する健康管理の重要性はますます高まっています。

高血圧は自覚症状がほとんどなく進行しますが、放置すれば心筋梗塞や脳卒中、慢性腎臓病といった重篤な合併症につながります。

高血圧になりやすい生活習慣としては、まず塩分の過剰摂取が挙げられます。日本人の食生活では、漬物や醤油・味噌の使用量が多いことから塩分摂取が多くなりがちです。また外食は全般的に味が濃いので、外食が続くと知らず知らずのうちに味の基準が濃い目になってしまい、高血圧のリスクを高めます。

加えて、運動不足による肥満、過度な飲酒も高血圧のリスクを高めます。特に内臓脂肪が増えると血管への負担が増大し、高血圧だけでなく糖尿病や脂質異常症といった他の生活習慣病を併発しやすくなります。

喫煙もご注意ください。喫煙自体は血圧を直接上げるわけではありませんが、血管を傷つけるため高血圧との相乗効果で心血管疾患リスクを増大させます。

健康的な生活習慣を心がけ、定期的に血圧を測ることが予防・早期発見の第一歩です。職場などの健康診断で高血圧の危険性が指摘されたのに、放置して悪化させてしまう人が少なくありません。まずはお気軽に当院にご相談ください。

 

高血圧を甘くみないで② 2026年2月27日

高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれます。自覚症状がほとんどないまま進行し、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎不全といった重大な病気を引き起こすからです。実際、外来で血圧を測ると「別に困っていませんけど」とおっしゃる方の数値が、治療を要するレベルになっていることもあるのです。

血圧が高い状態が続くと、血管の壁に常に強い圧力がかかり、動脈硬化が進みます。すると血管はもろくなり、詰まりやすく、切れやすくなります。本当に怖いのは、高血圧そのものよりも、その先に起こる合併症なのです。

対策の基本は生活習慣の見直しです。減塩(1日6g未満を目標に)、適度な運動、体重管理、節酒、十分な睡眠は、いずれも血圧を下げる効果があります。家庭血圧を測る習慣も重要で、朝と夜に測定することで、病院では分からない血圧の傾向が見えてきます。家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合、あるいは健診で高血圧を指摘された場合は、受診をお勧めします。もしも頭痛、動悸、息切れ、むくみなどを伴っていたならばなおさらです。

高血圧は、早く見つけ、正しく向き合えばコントロールできる病気です。「症状がないから大丈夫」と思わず、血圧を知ることから始めてみてください。

 

花粉症の症状を少しでも軽く① 2026年3月9日

今回は花粉症のお話です。

春先になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどに悩まされる方が多くなります。花粉症は多くの方にとって身近な病気ですが、「毎年のことだから」と我慢してしまうケースも少なくありません。

まず、個人でできる対策をご説明します。 花粉症対策の基本は、「花粉を体内に入れない」「体に付着させない」ことです。外出時にはマスクや花粉症用のメガネを着用することで、鼻や目に入る花粉量を減らすことができます。衣類はウール素材よりも、綿やポリエステル素材のほうが花粉が付きにくいと言われています。 帰宅時には、玄関先で衣服についた花粉を払い落とし、すぐに洗顔やうがいを行うことが効果的です。鼻の中を洗浄する「鼻洗浄」も、正しい方法で行えば症状の軽減に役立ちます。 外出しない場合でも、洗濯物や布団は花粉の多い日は室内干しを心がけ、換気は花粉の飛散が少ない早朝や夜間に短時間で行うとよいでしょう。

規則正しい生活や十分な睡眠、バランスのとれた食事も、免疫バランスを整えるうえで重要です。